チャプター 21

法医学鑑定室を出たとき、身体がふわりと宙に浮くほど軽かった。何年も背負い続けてきた重荷が、ようやく肩から外れたのだ。

そもそもキャサリンが電話をかけてきて「一緒にやりましょう」と持ちかけた瞬間から、私はあれが罠だと疑っていた。突然「手伝う」などと言い出し、私に離婚を成立させてあげるなど、最初から胡散臭かった。

だが私は避けなかった。わざと彼女の仕掛けた網の中へ、まっすぐ足を踏み入れた。こういう機会を、ずっと待っていたからだ。

病院の受付ホールでは、女性警察官が二人、私の供述を取るために待っていた。近づくと二人は顔を上げ、職務としての端正さを保ちながらも、どこか同情の滲んだ目を向けてくる。...

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